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紙の厚み「斤量(g/㎡)」の落とし穴

―「310gで」と伝える前に知っておきたいパッケージ用紙の選び方―
「この紙は310gくらいでお願いします」パッケージの相談でよくあるやり取りですが、 仕上がりがイメージと違ったという経験はありませんか?
実はこの「310g」という伝え方、 厚みを正確に指定できていない可能性があります。
原因の多くは、斤量(g/㎡)と実際の厚み(mm)は別物という点が共有されていないことにあります。
・同じ斤量でも厚みが変わる3つの理由
・斤量=厚みではありません
紙業界では、用紙の厚みを 「kg」や「g/㎡(斤量)」で表現するのが一般的です。
これは、紙がもともと “面積あたりの重さ”で規格化されている素材だからです。
ただし、ここで注意点があります。
■ 同じ310gでも厚みは変わる 例えば「310g/㎡」の紙でも、実際の厚みは変わります。
- Aの紙:310g/㎡ → 約0.40mm
- Bの紙:310g/㎡ → 約0.47mm(体感はかなり厚い) 👉 同じ数字でも、見た目や触った印象は別物になります。
なぜそんな違いが出るのか 厚みの違いは主に以下の3つで決まります。
- 繊維の詰まり具合(密度)
- 表面のコーティング量
- 板紙の構造(多層かどうか)
同じ重さでも 👉 密度が高い=薄く硬い 👉 密度が低い=厚く柔らかい となります。
この“わずかな差”が、製造では意外と“大きな問題”になります。
👉実際に起きやすいトラブル
- 折り加工で割れ(クラック)が出る
- 想定より硬く、加工負荷が上がる
- コシが足りず、高級感が出ない
この紙で大丈夫か?加工前に確認したい方へ → [無料相談はこちら]
特にパッケージは
👉 見た目 × 手触り × 加工性 すべてに影響します。
■ ではどう伝えるのが正解か?
「310gで」と伝えるだけでは不十分です。
おすすめは以下の3点です。
① 厚みはmmで確認する → 「0.45mmくらいのしっかり感」など
② 参考サンプルを共有する → 過去の箱や既製品でもOK
③ 用途・目的を伝える → 高級感重視か、コスト優先か → 割れNGなのか、多少OKなのか
👉 この3つが揃うと、精度が一気に上がります
■ よくある質問(FAQ)
A. ダメではありませんが、それだけだと不十分です。 厚み(mm)や用途とセットで伝えるのが理想です。
Q. 厚みはどれくらいが一般的?
A. パッケージでは約0.35〜0.5mmあたりがよく使われます ただし用途によって最適値は変わります。
Q. サンプルがない場合は?
A. イメージ(高級感・硬さなど)を伝えていただければ、 近い用紙をご提案可能です。
■ 用紙選びで迷ったら
👉紙の選定は、単なる「厚み選び」ではなく 仕上がり品質とトラブル回避に直結する工程です。
当社はパッケージの設計〜印刷・加工まで一貫対応しているため、用紙選定の段階から製造リスクを踏まえ
たご提案が可能です。折り加工でのクラックや想定外の硬さなど、加工トラブルを事前に防ぐ視点で用紙をご
提案します。
お気軽にご相談ください。


