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日本の古紙回収率、世界と比べると?

紙とリサイクルを、もっと身近に
日本の古紙回収率は
世界と比べると?
タイで気づいた、日本の「当たり前」
以前タイを訪れたとき、現地の紙器メーカーの方と古紙について話す機会がありました。「製紙の原料になる古紙の多くを、海外から輸入している」とのこと。理由を聞くと、「家庭で紙が十分に分別されていないことも関係していると思う」と教えてくれました。日本では当たり前にやっている「紙を分けて出す」という行動も、国や地域が変わればまったく当たり前じゃない。この会話がきっかけで、あらためて日本の古紙回収について考えてみることにしました。

普段、なんとなく捨てているお菓子の箱やティッシュの箱。日本では、こうした紙を「ごみ」じゃなく「資源」として集める仕組みが、かなりしっかり根付いています。では、海外と比べるとどれくらい違うのでしょうか。
※日本製紙連合会の資料をもとに作成(タイはTPPIA公表の2023年推計値)
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約8割 2023年の日本の古紙回収率は79.9%。世界平均61.6%を18.3ポイント上回ります。 |
これは、あくまで載せた国・地域だけを比べた「主要国比較」です。世界順位を示すものではありません。タイの66.0%は業界団体による推計値なので、他の数字とは条件が違う点に注意してください。とはいえ、日本の79.9%が世界平均やタイの推計値を上回っているのは、分別について考えるきっかけになりそうです。ちなみに、2024年の実績ではさらに伸びて81.7%になっています。
その紙箱、本当に「ごみ」ですか?
古紙というと、新聞・雑誌・段ボールを思い浮かべるかもしれません。でも、お菓子の紙箱、ティッシュの箱、紙袋、包装紙、封筒、トイレットペーパーの芯なども、地域によっては「雑がみ」などとして回収できます。小さな紙も、集まれば新しい紙をつくるための原料になります。
※分別できるもの・できないものの例(地域のルールを優先してください)
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注意 汚れた紙、強いにおいの付いた紙、感熱紙などは、一般的な古紙回収に適さない場合があります。 |
高い回収率を支えるのは、小さな判断
回収された古紙は、選別・圧縮されたあと製紙工場へ運ばれます。異物を取り除く工程を経て、新しい紙製品や段ボールの原料に生まれ変わります。この高い回収率を支えているのは、大きな設備だけじゃなく、家庭や会社でのひとつひとつの分別なんです。
紙器メーカーとして考える「使った後」
私たち紙器メーカーは、お菓子箱や食品・日用品のパッケージをつくっています。商品を守ること、使いやすいこと、目を引くこと。それに加えて、これからは「使い終わったあとに分別しやすいか」という視点も、どんどん大事になってきます。紙はリサイクルできる素材ですが、紙でできているというだけで自動的に生まれ変わるわけではありません。地域のルールに沿って分別されて、はじめて次の紙につながっていきます。
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捨てる前に確認 紙箱などは、付属するフィルムやプラスチック部品を外せる範囲で取り除き、お住まいの地域の分別ルールを確認しましょう。 |
次にお菓子箱を捨てるとき、3秒だけ
次に紙箱を捨てるとき、3秒だけ手を止めてみてください。
「これは紙として分別できないかな?」
そう考え、地域のルールを確認して分けて出す。その短い時間が、紙を“ごみ”から“次の資源”へ変える分かれ道になります。
その箱は、まだ終わっていないかもしれません。
参考資料
・日本製紙連合会『各国の古紙回収率及び利用率<2023>』
・公益財団法人 古紙再生促進センター(古紙の分別・リサイクルに関する情報)


